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「ヤバイ!」が日本のものづくりの原点

当時の日本人(男性)の平均寿命は36、37歳だったそうです。
人口はわずか3000万人程度。

現代から比べると、非常に短い人生の期間と、
人口も今より1/3しかいない中、
優秀な日本人が多かったのでしょうか??

いやいや、そうじゃないはずです。
「ヤバイ!」という危機感が起点となり、
何もない日本、弱い日本を自覚し、
他国から学び、必死に真似をし、
成功するまで失敗を繰り返した姿がそこにあったんだと思います。

現代の日本はどうでしょうか?

当時とどこか似た『閉塞感』があるような気がします。
柱であった自動車産業の将来が電気自動車に取って代わりつつあり、
世界的な気候変動による炭酸ガス排出低減への環境問題の取組み、
武力を傘にきた時代遅れとも取れる他国侵略、
でも経済制裁で蛮行を止めるどころか、エネルギー供給で揺さぶられる世界、
食糧問題、人口問題、宇宙開発競争、、、とにかく混乱しています。


先が見えません。ものすごく世界が動いています。
最近だとChatGPT、、AIが人間の仕事を奪ってしまうかも?と。
このままでは「ヤバイ!」という危機感はみんな持っている。

今も昔も日本という島国である以上は国土も狭く、食糧自給、エネルギー自給の問題はついてまわります。
先端的な技術開発では、尖ったものが出てくることもありますが、
それをビジネス展開する段で、
今までは、例えば液晶、半導体、電池、LED、ソーラーパネル、、、「コスト」で負けて、すべて他国に取られてしまっている。
負け方がパターン化してるのだから、
敵がこう攻めてくるなら、こう返す、
二度は負けないという戦略がなぜ取れないのか?なぜ勝つ戦略が作れないのか?が、不思議です。

また、やる前から、
あきらめる風潮も危惧すべきです。
失敗が怖くてやらない、知らない・やったことないからやれない、絶対成功しないといけない・・・という呪縛??

アホか!?と思っちゃいます。こういう手合の人たちは結局できない、やらない理由探しに没頭するので早々に退場していただきましょう。

日本近代化の魁となった官営釜石製鉄所では、
当時、最新設備を他国から導入したものの、
海外とは原料が違う、燃料の質も違う、温度湿度といった環境が違う、
「すべてが違う」のたくさんの「ないない」状態の中、
失敗続きで官営から民営に払い下げられても、なお開発を止めずに続け、
49回もの失敗を繰り返した結果、鉄の国内量産化に成功しました。

そして、この成功までの様々な経験値が、この後に続く高炉製鉄所の成功に大いに役立ったそうです。

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