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「ヤバイ!」が日本のものづくりの原点

「ヤバイ!!!」

きっと、たくさんの日本人がそう思ったことでしょう。
勝ち筋が見えない、きっと負ける、
モクモクと煙を上げる見たこともない得体のしれない蒸気機関船、
船の材料は鉄、そしてその鉄を作り出す生産技術、、

勝てない、、

もし戦って負ければ国が侵略され、植民地化されてしまう!
歴史の詳細は近代日本史に任せるとして、
この「ヤバイ!」という大きな危機感が、
結果的に日本の近代工業化の礎になったんだと思います。

そして、すぐさま、
オランダ、ドイツ等、産業革命先進国から人を招いて学ぶ、
国を守れるだけの大きな軍艦を作るため、
蒸気機関そのものを学び、取り入れる。
そのために、大きな船を作るための造船所を作り始めた。
海からやって来る他国船を迎撃するための大砲を作らなければならない、
そのためには鋳造技術が必要、
だから反射炉が日本各地で作られた。
近代化には鉄が必要、
ならば鉱山を開拓し、製鉄所も作った。

すべて、当時の日本にはなかったものを、
他国から学び、急激なスピードで自分たちの技術に昇華していった。

結果、1853年のペリー来航から、わずか50年で、
欧米列強と肩を並べられるだけの、世界第4位の近代国家にまで成長しました。
50年もかかって、、ではなく、
『たったの50年』で、江戸の泰平の時代から生まれ変わったのです。

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